病弱女子とお医者様
 『咲どっちの手がいい?』

咲「別にどっちでもいいよ。
  テスト近い訳でもないし。」

んー、どうしようかな。

去年のカルテ見ると、去年は左手か。

じゃあ、今年は右にしようかな。

 『じゃあ、去年左手だったから、
  今年は右手にしよっか。』

咲「わかった。」

袖をまくり始める咲。

相変わらず咲は、血管が細い。

針を刺せそうなところに、消毒をする。

 『じゃあ咲、今からやるからね。』

一応声をかける。

声をかけると、そっぽを向く。

まぁ、そんな注射を刺されてる所を
見る人はいないか。
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