病弱女子とお医者様
しばらくすると、息がしづらく
なってきた。

なるべく葵に迷惑をかけたくないから、
自分でいつも言われる深呼吸をしてみる。

でも、思うようにいかず、
少しは良くなったけど本調子には
ほど遠い。

ケホッケホッ

喘息の前の咳が出てきた。

これは本当にヤバイと思う。

しばらくすると、タイミングがいいと
言ったほうがいいのか
ちょうど葵が戻ってきた。

葵「咲、お待たせ帰ろ。」

 『あっ、うんケホッケホッ」

葵「咲?」

 『ケホッケホッごめんなさい。』

葵「どうしたの?」

 『葵苦しい。さっきから、ケホッケホッ
  咳が止まらないの。』

葵「風邪かな?ちょっと喉見せて。」
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