病弱女子とお医者様

　『わかってるって！』
そう言ったら出てった葵。
実はさっきから、呼吸がｾﾞｴｾﾞｴしてる。

でも、心配かけたくないから。
我慢してたけど。
―ｹﾎｯｹﾎｯﾊｰﾊｰｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯｾﾞｴｾﾞｴ

ヤバい。本格的な発作になってきた。
ナースコール押さなきゃ。

―ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯｾﾞｴｾﾞｴ
苦しくて視界が歪んでる。

―ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
葵「咲！？ほら、ゆっくり深呼吸して！」

―ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯスーｺﾞﾎｯハーｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ
葵「ダメか。ゴメンな。酸素入れるな」

そう言われ酸素マスクを着けられたが、
一向に治まる気配がない。

―ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯスーｸﾞｽｯ

涙出てきた。辛いよぉー。
　『ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ葵。助けて…』
酸素マスクを着けられてて上手く話せない

葵「咲。大丈夫。泣くと辛いから、
　　深呼吸しよ。吸ってー吐いてー。」

―ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯスーｺﾞﾎｯハースーｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯハー
落ち着いてきたかも。

　『もう、大丈夫だよ。』