病弱女子とお医者様

葵「二人とも咲が困ってる。」

恵「咲ちゃんごめんね。」

暁「咲ちゃんごめんよ。」

　『いえ、気にしないでください。』

葵「咲食べよ、こんな二人ほっといて。」

恵「こんな二人って何よ。
　　一応あなたの母親よ。」

暁「そうだぞ、葵。
　　親になんてこというんだ。」

　『ﾌﾌｯ』

葵「咲どうかしたか？」

　『ううん。親子だなって思って。』

恵「咲ちゃん笑うと更にかわいいわね。」

　『そんなことないですよ。』

そんな話をしながらおせちを
食べ始めた三人。

私は、お腹すいてないな…。

葵「咲、食べなきゃだめだぞ。」

　『ごめん。お腹すいてなくて。』

葵「伊達巻きなら食べれるだろ？
　　食べろよ。」

　『わかった。』

しょうがなく伊達巻きを
食べることにした。

私以外の人は、お酒を
飲んでいて、お義父さんは、
酔っぱらっている感じがした。

　『葵、部屋行くね。』

葵「咲どうかした？」

　『親子の邪魔できないから。
　　あっ、ゆっくりしていって
　　くださいね。』

葵「あっ、咲？」

そんな声を聴きながら、
部屋へ行き、鍵を閉めた。