病弱女子とお医者様
恵「ぶっちゃけ、咲ちゃん
  葵の休みの日でも、
  いろいろあるでしょ?
  体弱くて、風邪ひいちゃって、
  看病したり、するの迷惑じゃないの?
  咲ちゃん親はいないの?
  まだ高校生なんだから、
  親と住めばいいのに…。」

 『おい、ふざけんなよ?
  って、咲?』

咲が部屋からでてきた。

咲「ごめん、ちょっと出かけてくるね。」

 『どこ行くの?
  言わないと行かせない。』

咲「どこでもいいでしょ?
  葵には関係ない。」

 『言ってよ咲。
  本当に行かせないよ?』

そう言って、咲を抱きしめる俺。

少し呼吸が乱れてる感じが
するのは気のせいか?

咲「ちょっと、友達の家
  行ってくる。夕方には
  絶対帰ってくるから。」

 『わかった、気を付けてね。』

咲「うん、行ってきます。
  お義母さんゆっくり
  してってくださいね。」

恵「えぇ、ありがと。
  咲ちゃん。」

 『おい、咲が絶対
  この話聞いてたぞ。
  このまま、帰ってこなかったら
  どうしてくれるんだよ。』

こんなことを言って本当に現実に
なるとは思わなかった。

【葵】END
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