病弱女子とお医者様
友達のところに行くって
言ったものの友達は
華しかいないようなもの。

クラスの子は友達でも
家を知らない。

葵にとって、私は
邪魔な存在。

いない方がいいんだ。

そう思うと足が勝手に
動いていて気付いたら、
駅にいた。

だから、そのまま
私の本当の家があるところまで
電車を乗って行った。

本当の家といっても、
葵と一緒に住むまで住んでいた
ところは、もう解約しちゃったから
ママとパパが日本に帰ってきたときに
住んでるところ。

つまりは、実家。

電車に揺られて一時間くらい
最寄り駅に着いた。

 『あぁ、何か久しぶりだなぁ、
  ここ。』

何も変わっていない風景に
無意識に声が出てしまっていた。

買い物してお家に帰った。

 『ただいま。』

少し埃っぽいけど、
今から掃除すればいいよね?

そう思い掃除を
し始めた。

掃除機をかけて、
床を拭いて
トイレ掃除して、
お風呂洗って、
そういうことをしていたら、
気付いたら夜になっていた。

お腹すいてないし、
食べなくてもいっか。

お風呂のお湯をためて、
お風呂に入った。

髪の毛をしっかり
乾かして寝た。
< 203 / 309 >

この作品をシェア

pagetop