病弱女子とお医者様
【葵】

いつも、華のところへ
行っても夕方には
帰ってくる咲が帰ってこない。

恵「咲ちゃん遅いわね。」

 『あぁ、いつもは
  このくらいには
  帰ってくるんだけどな…。』

咲に電話してみるも
繋がらない。

 『俺ちょっと行ってくる。』

急いで下の階へ行って、
華と卓巳のところへ行った。

 『わりぃ、卓巳。
  咲きてねぇか?』

卓「咲?きてないけど?
  って、いなくなったのか?」

 『あぁ、友達のところ行くって
  言ったからここだと
  思ったんだけどな…。
  いないのか…。』

卓「まぁ、上がれよ。
  華と話せよ。」

 『わりぃな。』

卓「華~ちょっといい?」

華「何?」

 『突然ごめんね。
  華なら知ってると思って…。』

華「何が?…まさか…。」

 『たぶん当たってると思う。
  咲がいなくなった。』

華「なんで?どうして?」

泣き崩れた華を卓巳が
なだめてた。

 『わかんない。
  友達のところ行くって
  言ってたから華のところ
  だと思ったんだけど…。』

華「来てないよ。」

 『そっか。咲って他に友達
  いるよね?』

華「いるけど、家を知らないと思う。」
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