病弱女子とお医者様
 『そっか。ありがと。
  じゃあ俺帰るわ。』

華「咲をどうするの?」

 『探すさ。でもとりあえず、
  親に言わないと…。』

卓「まさかお前親来てるのか?」

 『あぁ、お前のところは
  こないんだな。』

卓「あぁ、まぁな。
  つい最近華と一緒に
  実家へ行ったし。」

 『反対されなかったか?』

卓「逆。すごかったよ。
  ねぇ、華。」

華「うん、お義母さんたち
  すごい面白かった。」

卓「まさか、反対されたのか?」

 『そういうわけじゃないんだけど。』

華「ないんだけど?何?」

 『咲が俺たちに気を使って
  部屋に行ったときに、
  母さんが、ちょっと。
  咲を傷つけるようなこと
  言ってて…。偶々聞いちゃった
  みたいなんだ。』

華「それで咲は、家を
  出てってしまった…。」

 『あぁ。』

華「親御さんに
  否定しなかったの?」

 『したんだけど…。
  聞いてなかったん
  だろうな。』

華「咲大丈夫だよね。」

 『大丈夫だと思うけど、
  どこにいるか
  わからないからね…。」

華「そうだね…。」

咲どうか無事でいてくれ…。

【葵】END
< 205 / 309 >

この作品をシェア

pagetop