病弱女子とお医者様

朝起きたら、
見慣れない場所で、
でも、意識をはっきり
させたら、家だとわかって…。

リビングに行ったら、
ママがいた。

　『あれ？なんで
　　ママがいるの？』

ﾏﾏ「なんでって一回
　　帰ってきたの。
　　パパもいるわよそれより、
　　咲こそなんでいるの？」

　『ちょっとね…。』

ﾏﾏ「そう…。まぁ話したく
　　なったら話して。」

　『ありがと、ママ。』

ﾏﾏ「朝ごはん食べるでしょ？
　　今咲の分も作るから
　　ちょっと待ってて…。」

　『うん、ママありがと。』

ﾏﾏ「ﾌﾌﾌどういたしまして。」

ﾊﾟﾊﾟ「あれ、咲？
　　　夢か？ママ咲がいる。」

ﾏﾏ「夢じゃないよ。
　　帰ってきたの。」

　『パパ電話ぶりだね。』

ﾊﾟﾊﾟ「あぁ、大丈夫か？」

　『うん大丈夫だよ。』

ﾊﾟﾊﾟ「仕事片付いたから
　　　かなり早めに日本に
　　　帰ってきたんだ。」

　『そうなの？もうどっこも
　　行かない？』

ﾊﾟﾊﾟ「あぁ、行かないよ。
　　　寂しい思いさせて
　　　ごめんね。咲おいで？」

　『パパ～！』

暫くパパの腕の中で泣いた。