病弱女子とお医者様
【葵】

一晩たっても咲は
帰ってこなかった。

その間、咲に何度も
電話をしたが、
繋がらなかった…。

探そうとも思ったが、
今日は俺の親が
泊まるって言ってるから
無理だろう。

また、明日から
探していこう。

そう思い寝ようとしたが、
咲がいないからか、
全然眠れない。

咲のことを考えてたら、
気付いたら朝になっていて…。

今日から仕事な俺は
仕方なく準備をする。

朝ごはんを食べたが
味気が全くない。

俺の親が来なければ、
咲はこの家から
出ていくことが
なかったんだろうと思うと、
後悔しかない。

仕事終わりに、
咲の実家に行ってみよう。

もうそこに
かけてみるしかない。

咲がいる生活が、
いつから当たり前に
なってしまったんだろう。

いつから咲がいない
ベッドで寝れなくなって
しまったんだろう。

そんな事を考えながら、
仕事に行った。

【葵】END
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