病弱女子とお医者様

ﾏﾏ「咲ちょっとおいで。」

久しぶりの家族団欒の
時間にほっこりしてたら、
ママに呼ばれた。

　『ママ何？』

ﾏﾏ「どうせ葵くんと
　　何かあったんでしょ？」

　『うん、そうだけど…。』

ﾏﾏ「しっかり話し合わなきゃ
　　ダメだよ？咲の
　　誤解かもしれないし…。」

　『わかってるけど…。』

ﾏﾏ「いつか恋人には
　　こういう試練が
　　待っているの。」

　『ママの時もそうだった？』

ﾏﾏ「えぇ、あったわよ。
　　でも、それをパパと
　　しっかり乗り越えたから、
　　今の咲がいるのよ？」

　『そうなんだ…。』

ﾏﾏ「だからしっかり
　　話し合いなさい。」

　『うん、ママありがと。』

ﾏﾏ「ﾌﾌｯどういたいしまして。
　　さあ。パパのところへ
　　行ってあげて？
　　きっと寂しがってると
　　思うから。」

　『わかった。』

ママの言いたいことが
分かった気がした。

ママはいつでも私のこと
分かっていて、いつでも、
こうやって、助けてくれる。

そんなママは私にとって
必ずいてくれなきゃ
困る存在で…。

パパはパパで、いつも
優しく接してくれて、
風邪気味の時は
しっかり見てくれる。

だから、パパも
必ずいてくれなきゃ
困る存在で…。

ママにもパパにも
感謝してもしきれないや。