病弱女子とお医者様
パパ「咲遅いよ。パパ
   寂しかったんだから。」

 『フフッごめんごめん。』

パパ「なんで笑ってるんだよ?」

 『だってママが言った
  通りだったから。』

パパ「ママなんて言ってた?」

 『パパが早くいかないと
  寂しがってるって。』

パパ「ッツさすがだな。」

 『うん、そうだね。
  そういえばパパと
  ママは結婚して何年?』

パパ「なんでそんなこと
   聞くんだ?まぁいいや。
   咲の年齢と同じだよ。
   言うの遅くなったけど、
   パパとママは出来婚だよ。」

 『えっ、そうなの!?』

パパ「ねぇ、ママ。」

ママ「えぇ、懐かしいわね。」

 『じゃあ結婚式は?』

ママ「したわよ。咲が生まれてから。」

 『えぇ~私覚えてない。』

ママ「覚えてなくて当然よ。
  だって、咲が一歳の時だもの。」

 『その写真ある?』

ママ「あるわよ。持ってくるから
  ちょっと待ってて。」

ママは結婚式の時の
写真を取りに行ってくれた。

今までそういう話したこと
なかったから、新鮮。

ママ「ほら、あったわよ。」

 『私ちっちゃいね。』

ママ「そりゃ、まだ一歳だからね。」

 『でも自分で言うのもなんだけど、
  可愛い…。』
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