病弱女子とお医者様
葵「何でもないのに何で泣いてるんだ?」

 『本当に何でもないの。』

葵「ハァ。わかった。
  言いたくなったら言えよ?」
私は頷いた。
そして、再び眠りについた。

んっ。ここ。あっ、入院したんだ。
今空がオレンジ色だから、夕方?

もう怠さがないから、大丈夫みたい。

―コンコン『はーい。』

葵「あっ、咲起きたか?」

 『うん。今起きたよ。』

葵「そっか。良かった。」
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