病弱女子とお医者様
あれから気付いたら
二か月くらい経って、
とうとう二年生の
終わりの日が来た。

みんな何か
すごくがっかりしてる。

私も、寂しいけど
仕方がない。

大人になるための
試練だもの。

前「今日でお前らの
  担任も終わりだな。
  このクラスは
  なんていうか、団結力が
  すごい強くて、協力性があって、
  今まで見てきた生徒の中で
  一番だ。ありがとう。」

みんなからは啜り泣きが
聞こえる。

卒業じゃないけど、やっぱり
このクラスじゃなくなっちゃうのが
つらいんだよね。

前「お前ら泣くな。
  じゃあ、最後に、みんな
  一言言ってけよ。そっちからな。」

そう言って窓側の席を指さす。

みんな「えぇ~」とか
「恥ずかしい」とか言ってる
わりには真剣に言ってる。

男女構わず泣いていて。

翔くんの番になった。

翔「俺は途中から転校生として
  このクラスに来て、最初は
  このクラスでやっていけるか
  心配だったけど、みんなが
  優しかったり、幼馴染の咲と
  再開したり、わからないところを
  聞きあったりできるこのクラスが
  すごく好きになりました。
  来年絶対クラス離れる人がいるけど
  またこのクラスで集まりたいなと
  思ってます。ありがとうございました。
  また廊下とかで会ったら話しかけて
  くれよな。」

そう言って、座った。

なんか翔くんらしいと
いうかなんていうか。

何か複雑。
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