病弱女子とお医者様
先「じゃあ尿検査から
  行ってきて?」

 『はい。』

こうして検査が始まった。

尿検査から、私の苦手な
血液検査まで…。

血液検査は泣きそうに
なったけど、頑張った。

再び待合室で待っっていたら、
すぐに呼ばれた。

先「最後超音波をあてるわね。
  少し冷たいジェルを塗るけど
  我慢してね。」

そう言われてジェルを
塗られた。

本当に冷たくて気持ち悪かった。

先「13週目ってところ
  かしら。おめでとう橘さん。
  でも、まだ若いし喘息持ちよね?
  どうする?産む?」

 『はい。おろすことは
  絶対したくないので…。』

先「この子たちのパパには?」

 『伝えないつもりです。』

先「そう…。本当は支え合って
  欲しいんだけどね。」

 『それより先生この子たちって?』

先「あっ、言い忘れたけど
  この子たち双子みたい。」

 『えっ?でも避妊してたし…。
  それに双子って…。』

先「かなり確率は低いけど
  妊娠することはあるのよ。
  双子を妊娠する確率も
  ものすごく低いけど。」

 『そうなんですか…。』

先「でも、橘さんの場合
  若さがあるからね。」

 『若さ…ですか?」

先「若いと妊娠する確率が
  かなり高いの。避妊を
  していてもね。」

 『そうなんですか…。』

先「えぇ、あと咲ちゃんで…
  いいかしら…?」

 『あっ、はい大丈夫です。』
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