病弱女子とお医者様
咲「私の子。」

 『父親は?』

咲「あっ、決して葵じゃないからね。」

 『じゃあ、誰なんだ?』

咲「それは…。」

そう言って、黙って視線を反らす。

嘘をついたりする時の癖は
かわらないんだな。

 『俺の子何だろ?何で黙ってたんだ?』

咲「だから!葵の子じゃないって!」

 『そんな声はると、子供たちが
  起きちゃうでしょ。』

咲「ゴメン…。」

 『素直に認めたら?俺の子だって。
  だって、あの子たち今3歳くらい
  でしょ?それだったら、
  辻褄があう。』

咲「葵には敵わないね。そうだよ、
  葵の子。でも、責任とってとか
  言わないから。」

 『責任とかじゃないんだ。だから、
  しっかり聞いてほしい。俺と
  結婚してください。咲しか
  考えられない。』

咲「そんなこと言われると断れない。
  グスッお願いします。」

 『良かった。絶対幸せにするから。』

咲「日向葵と葵結がいるけどいいの?」
< 303 / 309 >

この作品をシェア

pagetop