可愛くねぇ
明日
「なぁ?良いだろ?」
私の顔の横にドンッと手をついて迫ってくる朔。
「...っ、や、こ、ここはほら、職場」
目をキョロキョロ動かして誰か来たら困ると焦る私。
朝早い営業部。
窓際に追い詰められた私は、もうこれ以上下がりようがない。
「まだ、誰も出社してこねぇよ」
ニヤリと口角を上げた朔は私にはキスをした。
「...んっ..」
朔からのバードキスにクラクラしちゃう。
「これから楽しくなりそうだな」
そう言うと朔は自分の額を私の額に押し当てる。
この距離ヤバイから。
ドキドキが止まらない。
「バカ朔!離せ」
そう言って両手で朔の胸を突き飛ばす。
今までと違うのは、私の顔が赤いことと、私を見下ろす朔が優しい笑みを浮かべてること。
end.