恋のはじまり?
*
「及川ちゃん、この資料揃えてくれないかな」
資料室にあると思うから、と言って、野崎さんは私にメモを渡す。
アパレルメーカーの営業事務をしている私、及川 鈴奈(おいかわ すずな)24歳。
入社したての頃は営業担当の野崎さんの補佐をしている先輩の補佐をしていた。
仕事にも慣れ、今は一人で野崎さんの補佐をしている。
と言っても、今もまだ、同じ営業事務の先輩達や野崎さんにフォローをして貰っているけど。
「はい。じゃぁ、資料室行ってきますね」
私は席を立ち、営業部の部屋を出ようとした。
「及川、ちょっと待て」
その声に、私の背筋はピンッと伸びる。
「資料室に行くなら、ついでにこの資料も探してきてくれないか?」
振り返ると、奥の席で誰も寄せ付けないようなオーラを放っている坂井課長がメモを私に見せていた。
資料室にあると思うから、と言って、野崎さんは私にメモを渡す。
アパレルメーカーの営業事務をしている私、及川 鈴奈(おいかわ すずな)24歳。
入社したての頃は営業担当の野崎さんの補佐をしている先輩の補佐をしていた。
仕事にも慣れ、今は一人で野崎さんの補佐をしている。
と言っても、今もまだ、同じ営業事務の先輩達や野崎さんにフォローをして貰っているけど。
「はい。じゃぁ、資料室行ってきますね」
私は席を立ち、営業部の部屋を出ようとした。
「及川、ちょっと待て」
その声に、私の背筋はピンッと伸びる。
「資料室に行くなら、ついでにこの資料も探してきてくれないか?」
振り返ると、奥の席で誰も寄せ付けないようなオーラを放っている坂井課長がメモを私に見せていた。
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