舞華~あなたにもう一度~
☆再会…そして
門をくぐると意外と普通の学校だった。

進んでみると入り口が見えてきた。

入ってみたのは良いが、理事長室の場所が、わからない。

キョロキョロと、進んでいく。

すると、曲がり角に差し掛かったところでドシンッと、人にぶつかってしまった。

「………すいません。」

と、言うと顔も見ずに立ち去ってしまった。

そしてしばらく歩くと理事長室が見えてきた。

コンコンッと、ドアをノックしてみる。

だが返事がない。

もう一度ノックしてみる。

するとガチャっと、音がし中から人が出てきた。

「琴羽!?遅いですよーやっと来ましたね。」

と、開けたとたんに話し出すこいつは佐山雪――サヤマ ユキ――舞華六代目総長だ。

「はいはい、ごめんねー。」

と、私は適当に答える。

すると雪は何かを思い出したのか、ちょっと待っててください。と言うと放送を始めた。

「矢野さーん。矢野匠さーん。今すぐ理事長室に来てくださーい。」

という放送をした後、二分もたたないうちにバタバタと足音が聞こえてきた。

すると、バーーン!という大きい音と共に人が転がり込んできた。

みると、
「………た、くみ?」

なんと、従兄だったのだ。

匠は私に気づいたようで、

「よう!琴羽!元気だったか~?心配してたんだからな!」

と私に喋りかけてくる。

えと、匠こと矢野匠―――ヤノ タクミ―――は私の従兄、であり舞華の六代目副総長だったのだ。
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