キュンとする距離
キュンとする距離


週明けの月曜、昼下がり。

彼氏とどう過ごしただの、撮り溜めしてたドラマがどうだとかきゃーきゃー盛り上がる後輩たちを横目で見ながら、日替わり定食をもくもくと食べる私。社会人4年目の22歳。


「…てな感じでぇー!もうやばくないですか?!」

「えー!それはやばいよ!心臓飛び出るわ!」

「ですよねー。私も見ながらひとりでキャーキャー言っちゃいましたよ!」


18歳と20歳の二人は、目の前のごはんより昨日のドラマの話に夢中なようで、私はもう4分の3を食べ終えたというのに2人はまだ3分の1ほどしか食べてない。

時間やばいよな。そう思い、そろそろと食べなよ。と言うため口を開いたときだった。


「てゆーか、ちぃ先輩ドラマ見てないんですか?」

「一応見てるよ。あの女優さん好きだし。」


そう恋愛ものはあまり好んで見ないが、好きな女優さんが出てたら話はまた別。


「ね、そろそろ食べなよ。時間ないよ。」

「はーい。」


< 1 / 10 >

この作品をシェア

pagetop