キュンとする距離
キュンとする距離
週明けの月曜、昼下がり。
彼氏とどう過ごしただの、撮り溜めしてたドラマがどうだとかきゃーきゃー盛り上がる後輩たちを横目で見ながら、日替わり定食をもくもくと食べる私。社会人4年目の22歳。
「…てな感じでぇー!もうやばくないですか?!」
「えー!それはやばいよ!心臓飛び出るわ!」
「ですよねー。私も見ながらひとりでキャーキャー言っちゃいましたよ!」
18歳と20歳の二人は、目の前のごはんより昨日のドラマの話に夢中なようで、私はもう4分の3を食べ終えたというのに2人はまだ3分の1ほどしか食べてない。
時間やばいよな。そう思い、そろそろと食べなよ。と言うため口を開いたときだった。
「てゆーか、ちぃ先輩ドラマ見てないんですか?」
「一応見てるよ。あの女優さん好きだし。」
そう恋愛ものはあまり好んで見ないが、好きな女優さんが出てたら話はまた別。
「ね、そろそろ食べなよ。時間ないよ。」
「はーい。」
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