最初の一歩はこちらから ~似たもの同士のささやかな恋の始まり~
終章
後日。
「昔の彼女に何て言われたの?」
そう聞いた時、ケイちゃんは遠い目をして言った。
「女友だちといるみたい。悪いけど、男を感じない」
思わず笑うと、ケイちゃんに「おい」と頭をぐりぐりされた。
「ケイちゃんを笑ったんじゃないよ。私たち似たもの同士だなって」
「ん?」
「私も昔言われたんだ」
「何て?」
「オカンといるみたいで、正直萎えるって」
私の言葉を聞いて、ケイちゃんはぷっと吹き出した。
「ひどっ」
ほおを膨らませてすねると、ケイちゃんは、ごめんと言って私をぎゅっと抱きしめた。
(完)
「昔の彼女に何て言われたの?」
そう聞いた時、ケイちゃんは遠い目をして言った。
「女友だちといるみたい。悪いけど、男を感じない」
思わず笑うと、ケイちゃんに「おい」と頭をぐりぐりされた。
「ケイちゃんを笑ったんじゃないよ。私たち似たもの同士だなって」
「ん?」
「私も昔言われたんだ」
「何て?」
「オカンといるみたいで、正直萎えるって」
私の言葉を聞いて、ケイちゃんはぷっと吹き出した。
「ひどっ」
ほおを膨らませてすねると、ケイちゃんは、ごめんと言って私をぎゅっと抱きしめた。
(完)