桜の木の下で

春

―春。
新しい友達、新しいクラス…
気持ちが一気に切り替えられる季節。
そんな季節に切り替えられない女が一人…

「変なナレーション付けてんじゃねーよ作者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」

桜葉優来、現在16歳高１。
こんな低レベルな脳でも合格できた高校の校門の前でうろうろなうです。
え？なんでかって？
親友の颯季が来ないんだよぉぉぉぉぉ
颯季はほんとはもっといい高校行けたんだけど、私に合わせて一緒の高校にしてくれためちゃくちゃ優しい人。
颯季って今まで無遅刻無欠席だったよね…
今日に限って休みとかないよね！？颯季居ないと私死ぬぅぅぅぅぅ(´；ω；`)
とか思っていると、
「優来ぃぃぃぃぃい！」
後ろからから聞いたことのあるどでかい声が。後ろを振り返ると、手をブンブン振ってる颯季の姿。
「颯季きたぁぁぁ！」
…周りの目が痛いですはいすいません。
「颯季遅いよー！」
「ごめんごめん！」
颯季が遅れるなんて珍しいなぁ………。