captive of the kiss
また離れた瞬間も、
きっと顔が赤いまま…もう…
他のことなんか考えられない。

「もっと…。」

声に出てたのか出てなかったのか
私にはもう分からなかった。

そっと私が課長の顔に触れて
唇にもそっと触れた。

「もっと…なに…?」

恥ずかしくてドキドキしている
私の目をみて聞かれた。

こんなにも好きが溢れる…。

「亜希…こっち向いて…?」

すると、この上なく優しく…
あまりにも優しくて…
また…キスをされてしまったから…

涙が出そうになる。

幸せすぎて涙が出るって不思議。

ずっと前から…
こうしたかったのかもしれない。

大好きだよ、のキス。

本当は違うことも知ってる、キス。
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