あの頃、今頃。
第1章


『莉奈。私達、ずっと友達だよね?』

『あたり前でしょ』

『ずっとずーっと、だよ?』

『うん。天音はあたしの親友だよ』


そう言った莉奈の顔は優しさに溢れていて。

本当だった。嘘じゃなかった。


"天音はあたしの親友だよ"


その言葉を壊したのは莉奈自身でも、周りの人間でもない。

他の誰でもない、私自身だった――……。
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