男友達

何度目かのデートの帰り道
私を送ってくれる帰り道

キスした。
軽く触れるだけの可愛いキス。
私はそれが初めてだった。

私の誕生日の何日か前に
洋の家に泊まった。
洋は一人暮しで。
部屋はとてもシンプルでセンスがあった。
そうお洒落さん。洋の大好きな本やギターで飾られてた。

「なんか食うだろ?」

ってササッと作ってくれたパスタはすごくおいしくて。
洋はいつでも優しくて
なんでもできて

こんな素敵な人が私のカレになるなんて!
少し信じられなかった。
洋はアイドルみたいで。
いつもまともに顔が見れなかった。
恥ずかしかったの。

その夜、私は洋に…。
それはそれは優しくて。
幸せだった。



と思う。

昔過ぎて忘れちゃった。
< 29 / 76 >

この作品をシェア

pagetop