男友達

「いらっしゃ~い!」

懐かしい顔。

マスターが私たちに気付く。

「おっ!洋とナナちゃん!」

嬉しそうな笑顔に心が暖まる。

「ご無沙汰してます。」

私はペコリとおじきする。

「ほんとに。寂しかったよ。」

マスターの変わらない笑顔。

洋が転勤になってから私一人では来づらかったの。飲みのメンバーも洋を通してからだったし。



…ほんとは洋がいないことを思い知らされるから来れなかったんだけどね。
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