男友達

私の傷口をサクッとえぐったこのオトコとコンビを組む羽目になったのは課長の意地悪じゃないと思いたい。


「よろしくな!」

ってあの時と同じ顔で言うこのオトコを私はどんな顔で見てたか…


「病んでるな、わたし。」

トイレで呟いたことを覚えてる。


「何が腹立つって仕事できるんだよな、洋は。」


独り言なのか…わかんなくなってきた。

文句のひとつでも言ってやりたいところだけど、文句の付け所がない…これで更に腹立つわけだ。



見た目も完璧なオトコ。




ヤダヤダヤダ…
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