土曜のイケボな委員長
俺は
客観的に見ると俗にいう"チャラ男"なのかもしれない。
「…ざ-ネン」
大して残念がっているように見えないだろう。
軽めの髪の毛を左右に揺らした。
やれやれ
と言ったところかな。
ハッキリ言って
俺は天才だ。
大抵のことは
難なく出来るし、
何でも器用にこなす自信はある。
「あっいたいた!
もぉどこいってたの?」
「そぉだよ、
探したんだよ?」
「ねぇ、今日
私と遊びに行こー」
俺は色んな女子に挟まれた。
むしろ
囲まれた。
別に動揺することはない。
いつもの光景だし。
「いいヨ~
じゃあみんなでカラオケにでもいこう」
俺はみんなを連れて
学校を出ようとした。