Cafe Framboise


「あの、笹井さんこそ、
もったいないです、よ!」

笹井さんは一瞬きょとんとして
首を傾げたあとで、
さっきの話の続きだということを
思い出したようだった。


「……うん」

切なく遠い目をして、
彼はちょっとだけ
笑ったように見えた。


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