Cafe Framboise


それから私たちはまた無言になった。

テーブルクロスを直したりしていると
店長さんが卵を買って帰ってきた。


そこからは記憶がなくなるくらい
本当に忙しくって、
無駄話をすることはなかった。

カフェだけならまだしも、
ケーキのテイクアウトも合わせたら
普段ではあり得ないお客様の数。

ただひたすらに
忙しいだけのクリスマスは、
風のように過ぎていった。


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