Cafe Framboise


「いませんよ、
今日お仕事しているくらいですし、」


ちらり、と一瞬だけ
笹井さんがこっちを見た。


「もったいないね」


その言葉にもびっくりして、
また笹井さんを見るけれど、
相変わらず真顔で
泡立て器を動かし続けている。


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