滋養強壮きゅん補給【壁ドン企画】
滋養強壮きゅん補給
 



校了の真っ只中。
一ヶ月で一番忙しい一日。



電話は次々になるわ、確認事項は山のようにあるわ、メールも鬼の様にたまるわ。
目が回る、目が回る。
でもこの山を乗り越えないと、うちの雑誌が本屋さんに並ぶことはないから、毎月必死に仕事をこなすしかない。


ぺたん!
と勢いよくゲラに校了のスタンプを押してふぅっと一息吐き出した。


これで編集長が戻って確認の印をもらえれば、とりあえず念校待ちだ。

ううーん、と胸の前で手を組んでからだを伸ばす。
すると自分の指が視界に入った。



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