思い出の場所で①
すると、
「修一先輩、山口。
修一先輩と一緒に来たかわいい子、クリパに呼べないかな?」
ノーテンキな声が聞こえた。
俺は無視することに決めた。
山口も同じらしい。
メールは亜弥からで、
『修ちゃん、山口くん。ごめんね。
私には場違いみたいなので先に帰ります。
追伸 コート忘れたので、修ちゃん、家まで届けてくれると嬉しいです』
読み終えた俺は、財布から亜弥と2人分の飲み代を山口に渡すと、
「亜弥、先に帰るみたいだから俺も帰るわ。
山口、あとはよろしく」
そう言って、亜弥のコートに目配せをして、わざと置いて店を出た。
そして走り出す。
こんなときの亜弥の行き先は…
俺が向かったのは、高校の体育館。
俺と根本がバスケで汗を流し、そんな俺たちを亜弥が見守ってくれていた、俺たちの大切な場所。
やっぱり…
その外玄関に亜弥は座り込んでいた。
「亜弥」
ちょっと遠くから名前を呼ぶと、
「修ちゃん!」
驚いたように立ち上がる。
その瞳には、涙が滲んでいた。
それを見た瞬間、俺の中の何かがキレた。
「修一先輩、山口。
修一先輩と一緒に来たかわいい子、クリパに呼べないかな?」
ノーテンキな声が聞こえた。
俺は無視することに決めた。
山口も同じらしい。
メールは亜弥からで、
『修ちゃん、山口くん。ごめんね。
私には場違いみたいなので先に帰ります。
追伸 コート忘れたので、修ちゃん、家まで届けてくれると嬉しいです』
読み終えた俺は、財布から亜弥と2人分の飲み代を山口に渡すと、
「亜弥、先に帰るみたいだから俺も帰るわ。
山口、あとはよろしく」
そう言って、亜弥のコートに目配せをして、わざと置いて店を出た。
そして走り出す。
こんなときの亜弥の行き先は…
俺が向かったのは、高校の体育館。
俺と根本がバスケで汗を流し、そんな俺たちを亜弥が見守ってくれていた、俺たちの大切な場所。
やっぱり…
その外玄関に亜弥は座り込んでいた。
「亜弥」
ちょっと遠くから名前を呼ぶと、
「修ちゃん!」
驚いたように立ち上がる。
その瞳には、涙が滲んでいた。
それを見た瞬間、俺の中の何かがキレた。