思い出の場所で①
壁を背にした状態で立っている亜弥。
その両脇にドンッと手をつき、亜弥を閉じ込める。
いわゆる゛壁ドン゛ってやつをした。

「…俺じゃダメか?」
「えっ…?」
「根本じゃなく、俺じゃダメなのか?俺なら、亜弥にそんな顔はさせないよ。
いつでも、必要なときにそばにいる。
だから、俺にしないか」
「……………」
「……………」
「ごめん、修ちゃん。
…私、…悠紀のことが好き…だから…」
涙声で精一杯話す亜弥を見て我に返る。

壁から手を離し、彼女を抱き寄せる。
そして、
「…ごめん、亜弥」
と言うのが精一杯。

俺の胸で、「ううん」と答える亜弥。

そんな彼女を見て分かった。
彼女を泣かせるのも、
彼女の涙を止めるのも、
俺の役目ではないんだと…



【つ づ く】

続きはWebで…



じゃなく、
『思い出の場所で②』へ


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