夢の続き
乗換をして電車は一駅走り、ほんの二分ほどで到着した。
この駅で降りる乗客は先ほどの駅よりは断然少なく、この電車でも例外ではなかった。
たまたま乗車口の扉の目の前にベンチがあったので、僕はゆっくりと腰を下ろした。
改めて駅全体を見渡してみても、ホームには数えようと思えば数えられるほどの人数しかいなかった。
それでも、僕はこの駅が好きだ。
こういう晴れた日にはホームの両端には日が目一杯浴び、そこから線路を見るのも、駅の外を見るのも好きだ。
引っ越しで最も寂しく感じるのは、この駅と離れ離れになってしまうところだと思う。
「おいおい」
そんなことを思っている最中に、僕はあまり良いものとは言い難い光景を見てしまった。
下り線一番ホームの先頭側、日差しが浴びているところに一人の女性。
三年前もそこには女性が立っていたが、今の女性は座り込んでいた。
問題は座っている場所であり、黄色い線の内側どころか、ホームを椅子のように座っていて、足は線路のほうへとぶら下げている。
この駅で降りる乗客は先ほどの駅よりは断然少なく、この電車でも例外ではなかった。
たまたま乗車口の扉の目の前にベンチがあったので、僕はゆっくりと腰を下ろした。
改めて駅全体を見渡してみても、ホームには数えようと思えば数えられるほどの人数しかいなかった。
それでも、僕はこの駅が好きだ。
こういう晴れた日にはホームの両端には日が目一杯浴び、そこから線路を見るのも、駅の外を見るのも好きだ。
引っ越しで最も寂しく感じるのは、この駅と離れ離れになってしまうところだと思う。
「おいおい」
そんなことを思っている最中に、僕はあまり良いものとは言い難い光景を見てしまった。
下り線一番ホームの先頭側、日差しが浴びているところに一人の女性。
三年前もそこには女性が立っていたが、今の女性は座り込んでいた。
問題は座っている場所であり、黄色い線の内側どころか、ホームを椅子のように座っていて、足は線路のほうへとぶら下げている。