夢の続き
いきなり見ず知らずの女性からの誘いを容易に受けるほど僕は女性に対しての免疫が強くなく、正直かなり戸惑っていた。

そんな僕の様子を見抜いたのか、女性は優しく微笑んできた。


「こちらも申し訳ないことをしましたので、そのお詫びというか。

もし、お時間があるようでしたら、お話・・・聞きますよ」


もし、僕が話をしたいと思っていることが今あるのならば、それは女性が望んでいるような話ではない。

そんな話をぶつけられたら、かなりの迷惑だ。


それでも


それでも、このことを誰かに吐き出してしまいたい。



そんな気持ちが、僕の胸の奥にあることも事実だった。



女性のその言葉に、次第に胸の奥にある気持ちが大きくなっていくのが分かった。


「失礼します」


女性の横に腰を下ろして改めて顔を見ると、まだ十代くらいにも見える顔立ち。

こちらから年齢を聞くのは失礼だろうと思い、それでも勝手に予想するのも失礼かと考えて、どうしたらいいのか分からずに目を逸らして頭を掻いた。
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