夢の続き
そんなことを考えているうちにJRの改札へと到着してしまい、腕時計で時間を確認する。
約束の時間まで三十分近く。
それまでの時間をあの喧騒のなかでぶらぶら歩くというのは、人混みが苦手な僕にとっては気が引ける。
もしかしたら、この人混みが苦手というところが錯覚を起こす原因にもなっているのかもしれない。
もう一度大きなため息をつき、南口へと足を進める。
本来こちら側はあまり好きではないのだが改札よりは人も少なく静かなので、こちらに非難するという形を取ることにした。
少しだけ歩き、すぐそこのコンビニへと入る。
コンビニの中は平日の昼時にも関わらず客は疎らにしかおらず、一組のカップルが嬉しそうに話しながら飲み物やスナック菓子を籠の中に入れていた。
小さい声で話しているつもりだろうが、静かな店内では十分に伝わってしまう二人の会話を察するに、川向こうのどこかのホテルにでも入るのだろう。
平日、その顔立ちに、その服装。
二人は学生同士といったところか。
最近の学生は学業が本分という言葉とは随分と遠く離れてしまったものだと、この二人を見ただけ判断してしまう自分が逆に空しく思えた。
約束の時間まで三十分近く。
それまでの時間をあの喧騒のなかでぶらぶら歩くというのは、人混みが苦手な僕にとっては気が引ける。
もしかしたら、この人混みが苦手というところが錯覚を起こす原因にもなっているのかもしれない。
もう一度大きなため息をつき、南口へと足を進める。
本来こちら側はあまり好きではないのだが改札よりは人も少なく静かなので、こちらに非難するという形を取ることにした。
少しだけ歩き、すぐそこのコンビニへと入る。
コンビニの中は平日の昼時にも関わらず客は疎らにしかおらず、一組のカップルが嬉しそうに話しながら飲み物やスナック菓子を籠の中に入れていた。
小さい声で話しているつもりだろうが、静かな店内では十分に伝わってしまう二人の会話を察するに、川向こうのどこかのホテルにでも入るのだろう。
平日、その顔立ちに、その服装。
二人は学生同士といったところか。
最近の学生は学業が本分という言葉とは随分と遠く離れてしまったものだと、この二人を見ただけ判断してしまう自分が逆に空しく思えた。