夢の続き
選択
月曜日の夜七時。
一般的な社会情勢としては一週間の最初の夜ということもあり、何かと気だるさを感じさせるものだ。
しかし、仕事休みがチーム毎で不定休な僕たちの会社にとっては、時として月曜日の夜は休日前日になる。
まさに今日がその日であり、僕は先輩の堂岡茂(どうおかしげる)と一緒に休日前日の夜を満喫しようとしているところだった。
「おい、もういいか」
仕事も一段落して帰り支度をしていると、彼は廊下から顔だけをこちらに向けて様子を伺ってきた。
この時間に残っているというのは珍しくないが、休日前日だと遅くまで残っているという感覚に捉われてしまう。
明後日に使う書類を綺麗に纏めて引き出しへと入れ、引き出しの鍵を閉める。
その動作までを丁寧に行い、僕は彼のほうへと向かった。
「遅いよ」
僕よりも十五分ほど早く上がった彼は少々ご立腹だったようで、僕の脇腹を冗談で軽く小突いてきた。
彼は僕よりも四歳年上の先輩で、社歴でいうと有里香さんと同期だ。
有里香さんは大卒で、彼は短大卒なので有里香さんの二つ年下ということになる。
一般的な社会情勢としては一週間の最初の夜ということもあり、何かと気だるさを感じさせるものだ。
しかし、仕事休みがチーム毎で不定休な僕たちの会社にとっては、時として月曜日の夜は休日前日になる。
まさに今日がその日であり、僕は先輩の堂岡茂(どうおかしげる)と一緒に休日前日の夜を満喫しようとしているところだった。
「おい、もういいか」
仕事も一段落して帰り支度をしていると、彼は廊下から顔だけをこちらに向けて様子を伺ってきた。
この時間に残っているというのは珍しくないが、休日前日だと遅くまで残っているという感覚に捉われてしまう。
明後日に使う書類を綺麗に纏めて引き出しへと入れ、引き出しの鍵を閉める。
その動作までを丁寧に行い、僕は彼のほうへと向かった。
「遅いよ」
僕よりも十五分ほど早く上がった彼は少々ご立腹だったようで、僕の脇腹を冗談で軽く小突いてきた。
彼は僕よりも四歳年上の先輩で、社歴でいうと有里香さんと同期だ。
有里香さんは大卒で、彼は短大卒なので有里香さんの二つ年下ということになる。