夢の続き
夜の十時十五分。
入って三時間が経とうかというところで、僕たちは店を出ることにした。
僕たちと言っても、シゲさんはいつも通りに泥酔しているので僕が判断してのことだが。
「シゲちゃん、大丈夫かい?謙ちゃん家に今日は泊まりかい?」
さすがに十時を過ぎると客も少なくなり、おじちゃんは店を出たところまで心配をして来てくれた。
今年の梅雨は雨があまり降らず、今日も晴天とはいかなくても雨が降ることはなかった。
空を見上げると、明日の天気がどうなりそうか分からない曖昧な空模様だった。
「まさか。
シゲさんの部屋は下りとはいえたかが二駅隣だし、駅から五分で着く。
上りの終電には十分間に合うと思うから、このまま送っていくよ」
気持ち良さそうに眠っているシゲさんの肩を持ち、「行きますよ」と声を掛けると「おお」と小さく返ってきたので立ち上がった。
別にこれが初めてという訳ではない。
しかし、この状態で何度も僕の部屋に連れこんだことは何度かあるが、シゲさんの部屋へと送っていくというのは僕が覚えている限りでは二度目だった。
大抵、シゲさんが泥酔するときは遅くまで飲んでいるときなので、今日は珍しいなと思う。
「おじちゃん、今日はありがとう。あと、昼間も」
どうせ、また有里香さんは『おまかせランチ』を頼んだのだろうからその分のお礼も伝えて、僕は駅のほうへとゆっくりと歩いた。
入って三時間が経とうかというところで、僕たちは店を出ることにした。
僕たちと言っても、シゲさんはいつも通りに泥酔しているので僕が判断してのことだが。
「シゲちゃん、大丈夫かい?謙ちゃん家に今日は泊まりかい?」
さすがに十時を過ぎると客も少なくなり、おじちゃんは店を出たところまで心配をして来てくれた。
今年の梅雨は雨があまり降らず、今日も晴天とはいかなくても雨が降ることはなかった。
空を見上げると、明日の天気がどうなりそうか分からない曖昧な空模様だった。
「まさか。
シゲさんの部屋は下りとはいえたかが二駅隣だし、駅から五分で着く。
上りの終電には十分間に合うと思うから、このまま送っていくよ」
気持ち良さそうに眠っているシゲさんの肩を持ち、「行きますよ」と声を掛けると「おお」と小さく返ってきたので立ち上がった。
別にこれが初めてという訳ではない。
しかし、この状態で何度も僕の部屋に連れこんだことは何度かあるが、シゲさんの部屋へと送っていくというのは僕が覚えている限りでは二度目だった。
大抵、シゲさんが泥酔するときは遅くまで飲んでいるときなので、今日は珍しいなと思う。
「おじちゃん、今日はありがとう。あと、昼間も」
どうせ、また有里香さんは『おまかせランチ』を頼んだのだろうからその分のお礼も伝えて、僕は駅のほうへとゆっくりと歩いた。