夢の続き
(荷物の整理をしよう)


コーヒーを一口飲んだところで、突然ともいえる思い付きだった。

引っ越しはまだまだ先だが、普段から荷物を整理できない僕にとっては思い立ったら即行動に移さなければ、下手をしたら引っ越しの前日まで何もやらない可能性だって十分ある。

そう考えると居ても立っても居られなくなり、コーヒーをそのままマグカップに残したまま着替えを用意してシャワーを浴びることにした。



シャワーを浴び終えれば猫舌の僕にはちょうどいいくらいの温さになっているだろうと、ユニットバスに入る前にもう一度マグカップを覗く。

それからいつもよりも冷た目の温度に設定したシャワーを勢いよく浴び、頭だけを洗ってすぐさま着替えた。

どうせ荷物の整理で汗を掻くだろうし、それよりも今の気持ちを持続させることを優先させるために体は洗わなかった。
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