夢の続き
全身を拭き、今の気持ちそのままに勢いよくベッドの下に手を伸ばした。

要らなくなったものや、迷っているものは大抵ここに置くようにしている。

だから、ここさえ片付けてしまえば、その後はかなり楽になるはずだと思ったのだ。


「あれ?」


と思ったのだが、ここにあるものが予想以上に古いものばかりだった。



ここ以外に置くとしたら、ロフトの上しかない。



久し振りにロフトへと登ると、そこは床が見えないくらいに物が散らばっており、荒れ果てた大地を見ているようだった。

一気に僕の今の気持ちが崩れ落ちそうになり、ゆっくりとはしごを降りる。


「ふう」


とため息をつき、とりあえず温くなったコーヒーを飲むことにした。


(でも、少しだけでもやっておかないと)
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