夢の続き
美穂と別れた後、僕は今まで以上に必死で勉強をした。
それが美穂のお父さんが言っていた「全力で守る」ということだと思い、仕事以外は勉強に明け暮れていたのだ。
以前は遠慮をしていた有里香さんへの質問も、疑問を抱いたら時間に関係なくすぐに行うようになった。
もちろん通信教育の講師にも頻繁にメールをし、前の質問に対しての返信よりも早く別の質問を送信することも珍しくなかった。
今思えば、それはいちかだけでなく、僕自身も守るためだったのかもしれない。
いちかを守る。
そのために勉強することは、不安から僕を守っていたのかもしれない、と。
それでも勉強を必死でしていたという事実は変わりないし、知識も確実に自分のものになっていった。
その間、僕は美穂のレースはインターネットで結果だけを見ていた。
それは彼氏としてではなく、藤堂美穂という競艇選手を応援する一人のような視線。
例え、結果が悪かろうが良かろうが、僕は何事も無いようにすぐに勉強へと取り掛かった。
それが美穂のお父さんが言っていた「全力で守る」ということだと思い、仕事以外は勉強に明け暮れていたのだ。
以前は遠慮をしていた有里香さんへの質問も、疑問を抱いたら時間に関係なくすぐに行うようになった。
もちろん通信教育の講師にも頻繁にメールをし、前の質問に対しての返信よりも早く別の質問を送信することも珍しくなかった。
今思えば、それはいちかだけでなく、僕自身も守るためだったのかもしれない。
いちかを守る。
そのために勉強することは、不安から僕を守っていたのかもしれない、と。
それでも勉強を必死でしていたという事実は変わりないし、知識も確実に自分のものになっていった。
その間、僕は美穂のレースはインターネットで結果だけを見ていた。
それは彼氏としてではなく、藤堂美穂という競艇選手を応援する一人のような視線。
例え、結果が悪かろうが良かろうが、僕は何事も無いようにすぐに勉強へと取り掛かった。