☆決心☆

　数日後、崇史を待っていた夜。バイトが終わったって連絡あって、いつもの近くの公園のベンチで待っていた。

　ふと近くに車の止まる音がした。
　見慣れない白い箱の車。そしていきなり激しい足音がして、３人の男に取り囲まれた。
「何！」
　いきなり口を手で塞がれた。後ろから肩を押さえられて両足を抱えられていくら暴れても身動きすらできなくって。
「あいつの言った事ほんとだったなぁ。こんな時間にこんなとこにいる方が悪いんだ。早く拉致っちまおうぜ。」
男の一人が囁いた。
　あいつって誰だよ。あーやられちゃうよぉ・・・崇史ぃごめんね。
　車の横のドアが開いた。もう一人車にいたんだ。なんだか現実感が乏しい。まるで夢の中の事のよう。
「くそ！暴れるんじゃねー！おとなしくしろ！」
　もう車の横。叫んでも呻くのが精一杯。崇史ぃ！助けてぇ・・・。
「もう観念しな。あんたがやられるとこ見ててやるよ。」
聞き覚えのある声。それはひとみだった。ひとみが？どうして？訳がわかんない。