ヤキモチ彼氏!?
「ねぇ、木村さ…」
「香織、これ食うか?」
「木村さん…飲み…」
「定員さん!烏龍茶と生1つ!」
何かにつけてあたしと向井くんの会話を邪魔する先輩。
周りの人達も助けてくれないし、これじゃ逃げ場もないし本当に先輩以外の人と話せずに終わりそう…
「…ちょっとトイレ…」
1時間経った頃、お酒が回ってきたのかほんのり赤い顔の先輩がようやく席を立った。
「はぁ…」
やっと一息付ける…
「木村さん大丈夫?」
向井くんが心配そうな顔で話しかけてきた。
「大丈夫、いつもの事だから…」
「何か疲れた顔してるよ?」
「まぁ…」
あたしのことを気遣ってくれる向井君。
「…ねぇ…木村さんてさ…ほんとに広野先輩と付き合ってないの?」