君とみた蒼空
*Second story*
病気
デートに行った日から三日。
「詩音ちゃん」
学校から帰ろうとして下駄箱で靴を履き替えていると、誰かが私を呼び止めた。
「…………奈津ちゃん」
奈津ちゃんが私を呼ぶ声は、なんだか前より優しくなったような気がした。
「ちょっと…………いい?」
奈津ちゃんは、私の返事も聞かずに私の隣を歩いた。
何言われるんだろう………。
奈津ちゃんは、何も言わずに俯いたまま歩いている。