君とみた蒼空
「なんか書いてあるよ? ………詩音へ バスケの大会、ぜった…………」
「おい、千尋! 読み上げるな!」
千尋がそのメッセージを読み上げようとすると、蒼くんが慌ててそれを止めていた。
千尋は、すごく蒼くんになついていて、こうして病院で顔を合わせると千尋は蒼くんにべったりだ。
「なぁに、これ蒼にいちゃんが書いたの? ラブラブだねぇ~」
「ラブラブだねぇ~」
千尋が冷やかすと、舞までにやにやしながらそう言ってきた。