君とみた蒼空



それからしばらく海を眺め、私と沙良ちゃんは病院に戻った。



「あー、楽しかった!」



そう言って上機嫌に車イスに乗っている沙良ちゃんを見つめて、私は黙々と沙良ちゃんの車イスを押しながら歩いた。



私には、もうひとつ計画がある。



それは、沙良ちゃんを図書館に連れていくこと。




沙良ちゃんは最近全然図書館に行っていない。



沙良ちゃんの思いもあるだろうけど………。



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