君とみた蒼空




そのあとは、遊園地中をぐるぐるとまわった。



ほとんど全部の乗り物に乗った、という頃にはもう夕焼け空になっていた。



「はぁ………疲れた………」



蒼くんと颯太くんは、あれから三回くらいまたジェットコースターに乗っていた。



私と舞は、何がなんでも乗るもんかと、頑なに蒼くんと颯太くんの誘いを断ったけど………。



「ほら、詩音! 最後はあれでしょ! 観覧車!」



疲れきった私に、舞がそう言う。




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