君とみた蒼空



次の瞬間、からだがふっと宙に浮かぶのが分かった。



「ほーら、お姫様。早く乗らないとキスしちゃいますよ?」



「…………」



蒼くんが、壊れた………。


私はいつの間にか、蒼くんにお姫様だっこをされていて………。



みんなの視線がいっきに私たちに集まる。



「わ、分かった! 乗りますから! とりあえず、下ろして!」



私がそう言うと、蒼くんはわたしを自転車の後ろに乗っけた。


恥ずかしいなぁ………。



私の心臓、もたないよ。







< 309 / 413 >

この作品をシェア

pagetop