君とみた蒼空
でも、蒼くんにならキスされてもいいけど………。
なんて変なことを考えている私に、蒼くんは出発ー!と言って自転車を走らせた。
「ねぇ、蒼くん」
私は、蒼くんの後ろで蒼くんの背中に頬をくっつけながらそう言った。
蒼くんの背中って、こんなにも大きかったんだなって、今思う。
「あの駄菓子屋さんに行かない?」
あの駄菓子屋さんとは、学校から私たちの家までの間にある、おばちゃんが一人でやっている駄菓子屋さんのこと。
たまに蒼くんと帰ると、いつもそこでアイスクリームを買っていく。